「こら、メイ。新入生に手伝わすな」
「いいじゃない。手伝ってくれるっていうんなら。何なら遊佐も手伝ってよ。詩乃ちゃん、こっち来て!」
この人、会話のテンポ、速い……!!
メイさんは、目をくるくる回す私の腕をさらりと取った。
…アレ?
何か、違和感。
……思った以上に、手…。
しっかりしている、というか。
…ゴツい、感じ。
「……メイさん?」
腕を引っ張られながら、給湯室まで軽快に進むメイさん。
いや。
……いる。
そうゆう、女の人も!!
そうして、給湯室に入った彼女は、慣れた手つきで、ヤカンに火をかけ始める。
「…アレ、ティーカップ、一脚足りないなぁ。また蓮のとこかなぁ。…なぁに?詩乃ちゃん」
にっこりと、艶やかに笑って、私に向かうメイさんは。
…やっぱり、ちゃんと美しい女性に見えた。

