「実はね、あの…高原君に…」
なんで報告するだけなのに、緊張してるんだろ…?
あっ、あれだ。彼氏を家族に紹介するのって緊張するって聞いたことある!
それと同じ心境だよね?まっ、玲君は彼氏じゃないけど…
でも近い将来そうなるかもだし!
「なんだよ」
食べおわった空は、お茶を飲みながら私の話の続きを待ってる。
あー、もう!早く言え、私!
「あの、ね…今日高原君に告白されたの」
私の言葉に、空は普段でも大きな目をさらに大きくして驚いている。
「…高原先輩に…?」
「うん、私もびっくりした。」
だって見たこともない人で、しかも空の部活の先輩だったらしいし…
まさかそんな人が私を好きになるなんて…ありえない話だと自分でも思う。
だけど事実なわけで…

