「茜、起きろ。遅刻してーのか」



毎日、目覚ましじゃなく私を起こすのは…




「空、おはよう…」



「おはよ」





私の2つ下の弟、空。





「いい加減、一人で起きれるようになってもらえますかね?」



「いいじゃん。同じ高校になったんだから…時間は一緒でしょ?」



今年の春に、空は私と同じ高校に合格して行き帰りは一緒なんだから。




「茜起こす時間がなくなれば、俺はもっと寝れるんだけど…」



「いいじゃん。姉弟でしょう?」



仲良し姉弟で、いいじゃん。




「私、着替えるから。空は部屋から出てください」





空が部屋から出たあとに…



「姉弟か…」



と空が呟いてたことを私は知らない。