幹也と話をし、ウィルスを再度入れられている可能性があるかも知れないことから自分用の装機のプログラムを北見同様に、書替える事にした。


犯人のウィルスが仕込まれている危険性があるなら、それは言わば死につながるからだ。


ワクチンソフトを使い、北見と同じ様に、プログラムの洗浄を行い再構築をする。


幹也に言われたテロリストの調査をしながらも、日常生活は続けていた。


俊英も容疑者の1人であり、彼を調査をするのは辛かったが、それは逆に、彼の無実を早く確認して、自分が証明してあげなければと思った。


調査以外は、いつも通り接する事にしている、俊英はシンや涼子と同じように何でも話せる仲だったから、彼と居ると、調査の苦労を忘れて楽しかった。


俊英と忙しい中、久々に休憩室で話をした。
宇宙に来てからの話を2人でしながら、いろんな失敗談などを話ながら笑いあっていた。


『エデンから地球を見るとあの母なる大地を守らなきゃっていっそう思うよ』


俊英が何気なく話した。


『そうだな・・・争いにあけくれている人間がみたら、すぐに戦争を止めるに違いない・・』


俊英も大きく頷いた。


『僕らはこの地球を救う仕事をするのだから』


二人で取り留めの無い話をしていると、テロリストの脅威を忘れるくらいだった

ずっと、こんな平和であったらと思った。


テロリストの驚異はそこまで来ているのに、何故かその時はそう思った。


俊英と別れて、部屋に帰り、ユイとメールをした。


俊英と話した事を、また学園での思い出を話した。


ユイは、俊英と僕をうらやましく思いながらも、同じく添付された地球の写真を見て、同じ気持ちに思ったようだった。


ユイからは、地上から見える星空の写真がメールに添付されていた。


僕達は、互いに離れてはいるが、近くにいる気がしていた。