―――コンコン
美瑠『どーぞー』
部屋のノックと同時に入って来たのは、遥華、翔、陸、隼斗だった。
翔「・・・おまえ」
美瑠『・・・ごめんなさい』
翔の声が安心感に満ちていて、私は自分がどれだけ心配かけていたのかを思ったときに自然と口から出た言葉は謝罪の言葉だった。
翔「・・・・・・」
遥華「私達、コンビニ行って食べ物とか買って来よ?」
陸「そうだな」
莉奈「ぢゃ、みんなとは後でゆっくり話そ」
翔「わりぃな・・・。」
隼人「俺達だって空気くらい読めんだよ、バーカ。」
そう言ってみんな病室から出て行き、残されたのは私と翔のみ。
私、どうしよう。
なんて翔に声かけよう?
美瑠『ごめんなさい』
翔「すまなかった」
二人の言葉が被る。
美瑠『私なんかのために・・私のせいで・・・』
翔「何言ってんだよ!俺が美瑠を守ってやれなかった、俺がもっと早く気付いてれば美瑠は今こうやって病室にいることもなかった・・・。」
美瑠『ううん!違うよ。翔は私を一生懸命守ってくれた。私、翔に沢山守ってもらったよ。私、知ってる、翔が血だらけになって私を1番初めに助けに来てくれたし、私のために怒鳴ってくれた。私、嬉しかったよ・・・』
翔「泣くなよ・・・。」
翔も泣きそうなくせに、と心で呟く私は言葉を続けた。
美瑠『ずっと恐かった、恐かったけど、私が閉じ込められてる部屋の向こう側には翔がいるんだ、と思うと恐いっていう気持ちより翔が大人数相手に怪我してないか心配する気持ちの方が強かったんだよ?』
翔「もう恐い思いは絶対させないから。俺が守ってやる。それに、俺もみんなも無傷だった。」
そう言って無言で手を強く握りしめてくれる翔はやっぱり優しいね。
時々、意地悪だけど肝心な時は優しいんだ。
ずるいよ。
だって、この事件が起こる数日前に女の子と歩いてたの知ってるんだから。
翔、その女の子にも、同じように強く手を握りしめるの?

