意識が曖昧な私にもはっきりと聞こえた声。
“貴方が欲しい”
翔「はぁ?それだけのことで美瑠を使ってんのかよ。ざけんぢゃねーよ!!」
パリン──と近くにあったガラス瓶は翔の足によって蹴り飛ばされた。
「ふざけてなんかませんよ?もし、中井をこのまま返してほしいなら、中井と別れてあたしを先輩の女にするのが条件。条件を呑まないなら、中井は……フフッ、散々、、精神的にも肉体的にもギリギリまで痛め付けてから、この男達に喰わせる?それを撮影して学校に流してもいいかも」
あはは と笑う女。
「反抗、反撃出来ない状態の中井を俺達が喰うとか、ヤりたい放題ぢゃねぇかよ」
腹の底から嘲笑う男達。
翔「そんなの許すわけねぇーだろっ!!」
「ふぅ~ん。…ぢゃあ、あんた達、いけ」
女の合図と共に殴り合い、蹴り合う。
大人数の相手に対し、こちらは翔1人。
しかも、相手は鉄パイプも持ってる。
その時、
──『ひゃっ』
意識が飛びそうな私の叫んだつもりの声はあまりにも小さくて、
見知らぬ…おそらく相手だろう人に持ち上げられた。
「黙っててね。叫んだりなんかしたら、僕がキスで口を塞いであげる。あっ、でもそれだったら黙っててほしくないや。ははっ」
私を持ち上げた男の人は、奥の部屋の扉に向かう。
暴れる力はもうなくて、連れて行かれるがまま、相手の思う坩。

