美瑠『へ?』
声のした方に振り返る。
そこには、白のタキシードを着た翔。
翔「遅すぎ。」
美瑠『大体、この変なエロチックなドレスを着させる方が悪いのよ!』
そうよ!!
勝手にドレスを決めたんだから、‘可愛い’くらい言ったらどうなのよ。
翔「可愛いし、似合ってる。」
私を心を読み取ったの?
美瑠『は、早く行かないと間に合わないって!みんな待ってるだろうし、予約時間も過ぎちゃうよ!』
翔「貸切だけど?」
美瑠『…か、貸切?』
翔「ああ。貸切だけど?」
美瑠『貸切って…高校生がすることぢゃないでしょッ』
翔「美瑠って、中井グループ会長の娘とは思えない発言ばっかだよな。」
美瑠『私の母親は、ごく普通の幸せな家庭を作りたかったから、私を周りの人と同じように、普通に普通に私を育てたの。悪い?』
翔「そんな美瑠が好きだよ。さぁ、みんなを待たせてる。行こうか。」
サラッと恥ずかしいことを言って、私の手をとり歩き始めた、翔。

