「悪魔…?」

「悪魔だ。」


「悪魔、…何?」

「こうゆう事をするのが仕事だ。
それが悪魔。」


ふ。


と冷たい手が私の頬に触れた

なんて冷たいのだろう


まるで氷が触れているかのよう


そして、とてもファウルに似ているなんて


私がそんな事を思っているうちに、私の身体は宙に浮いた


「お姫様、いただきマス。」


ベ、と舌を出すと同時に今まで隠れていた羽がバサッと広がった


真っ黒

漆黒の闇


飲み込まれる


ノミコマレル