「ねぇ、ばあば?いいでしょう?」

おばさんの問いかけにおばあちゃんは笑顔で頷いた。

「うん、行っておいで。」

「でも、私、お手伝いに来たんだし……。」

だいたい、ここには授業の一環として来てるんだ。
遊んだりしていいのかな?

「せっかくの夏休みじゃない!畑仕事ばっかりじゃかわいそうよ。」

「そう、ですか?」

「畑は、ばあばに任せなさい!」

ポンと胸を叩いておばあちゃんが言う。
その姿があまりにも力強くて、何だか笑えた。

「じゃあ、お言葉に甘えて。」

「案内は晶がするからね!」

おばさんの言葉にご飯をかき込んでいた晶がむせる。

「何で、オレなんだよ!オレ、ケンタと約束してんだ――」

「ゴチャゴチャ言わない!ケンちゃんとはいつでも遊べるでしょ?」

また、晶はおばさんに小突かれた。