「そう言えば、晶で思い出したんだけど、あの子ものすごく人見知りするのよ。」

……はぁ?どこが!
おばさんがいなくなった次の瞬間には、私のこと呼び捨てにしてましたけど!

「全然、そんなことなかったですよ?」

「何でだろうね。美優ちゃんは大丈夫だったみたい。」

ふふふ、と笑うおばさん。
って言うか、それ、ほめ言葉なの?

「いつもはね、全然ダメなの、初対面の人。私の後ろに隠れちゃって。2人きりにもなろうとしないし。」

「へぇ、そうなんですか。」

「だからね、最初の日、美優ちゃんが晶の部屋にいたときは本当に驚いた。」

あれは、私が強引に部屋に押し入ったって感じだったけど……。おばさん、嬉しそうだから黙っとこう。

「このまま人見知りしなくなればいいけど。」

「大丈夫ですよ、そのうち直りますって。」