私もおばさんを真似してしゃがみ込むが。
「……げっ。」
立っていたときには見えていなかった奇妙な物体を見つけてしまった。
真っ赤な小型のタラコみたいなモノが稲の根元にへばりついている。
「どうかした?」
私の奇声を聞きつけて、おばさんがやって来た。
「あの赤いの何ですか?」
「ん?あぁ、あれ?あれは、タニシのタマゴよ。」
「タマゴ、なんですか?あんなに真っ赤で目立つのに。」
「それもそうね。どうしてあんな派手な色なんだろう?」
そんなことをブツブツ言いながら、おばさんは自分が作業していた場所へ戻っていった。
取り残された私は仕方なく雑草を抜く。
タニシのタマゴを避けながら。
静かな朝、きれいな空気の中、私は……地味な農作業をやっている。
久しぶりにこんなに早く起きて、いつもは味わえない空気を吸ってるんだ。のんびり、散歩でもしたいな。
ぼんやり考えていると、自分の手が止まっていることに気づいた。
いけない、いけない。ちゃんとしないと、単位もらえなくなっちゃう。
スズメの話し声、セミの熱唱を聞きながら、私は無心で草を抜いた。
キラキラと光る水面が眩しいけれど、きれいだと思った。
「……げっ。」
立っていたときには見えていなかった奇妙な物体を見つけてしまった。
真っ赤な小型のタラコみたいなモノが稲の根元にへばりついている。
「どうかした?」
私の奇声を聞きつけて、おばさんがやって来た。
「あの赤いの何ですか?」
「ん?あぁ、あれ?あれは、タニシのタマゴよ。」
「タマゴ、なんですか?あんなに真っ赤で目立つのに。」
「それもそうね。どうしてあんな派手な色なんだろう?」
そんなことをブツブツ言いながら、おばさんは自分が作業していた場所へ戻っていった。
取り残された私は仕方なく雑草を抜く。
タニシのタマゴを避けながら。
静かな朝、きれいな空気の中、私は……地味な農作業をやっている。
久しぶりにこんなに早く起きて、いつもは味わえない空気を吸ってるんだ。のんびり、散歩でもしたいな。
ぼんやり考えていると、自分の手が止まっていることに気づいた。
いけない、いけない。ちゃんとしないと、単位もらえなくなっちゃう。
スズメの話し声、セミの熱唱を聞きながら、私は無心で草を抜いた。
キラキラと光る水面が眩しいけれど、きれいだと思った。


