「えっと、その……、田んぼも草取りが必要なんだな、って思って。」
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、だ。
一瞬の沈黙の後、おばさんの笑い声が響いた。
「美優ちゃん、本当に知らないんだねー。都会の子だわー。」
ケラケラと笑うおばさん。
あぁ、やっぱり私、アホなこと言ったんだ……。
「美優ちゃん、庭やベランダのプランターでもいいわ。放っておくと、どうなる?」
ひとしきり笑って、少し落ち着いたおばさんは私にそう訊いてきた。
「そうですね……、雑草が生える、かな。」
「そうでしょう?田んぼや畑も一緒よ。お水もあげるし、肥料もいれる。」
へぇ、そうなんだ。
農作物に肥料をやるイメージは何となくあるけど、雑草抜いたり水をやったりもしなきゃいけないなんて。
私、何も知らないんだね。
畦道をズンズン進んでいくおばさんの後を、真っ白のスニーカーの汚れを気にしながらついて行く。
かなり歩いたところでおばさんは立ち止まり、振り返った。
「よしっ、ここから始めよう。」
おばさんはしゃがみ込むと、稲をかき分け、雑草を抜き始めた。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、だ。
一瞬の沈黙の後、おばさんの笑い声が響いた。
「美優ちゃん、本当に知らないんだねー。都会の子だわー。」
ケラケラと笑うおばさん。
あぁ、やっぱり私、アホなこと言ったんだ……。
「美優ちゃん、庭やベランダのプランターでもいいわ。放っておくと、どうなる?」
ひとしきり笑って、少し落ち着いたおばさんは私にそう訊いてきた。
「そうですね……、雑草が生える、かな。」
「そうでしょう?田んぼや畑も一緒よ。お水もあげるし、肥料もいれる。」
へぇ、そうなんだ。
農作物に肥料をやるイメージは何となくあるけど、雑草抜いたり水をやったりもしなきゃいけないなんて。
私、何も知らないんだね。
畦道をズンズン進んでいくおばさんの後を、真っ白のスニーカーの汚れを気にしながらついて行く。
かなり歩いたところでおばさんは立ち止まり、振り返った。
「よしっ、ここから始めよう。」
おばさんはしゃがみ込むと、稲をかき分け、雑草を抜き始めた。


