とにかく! たとえしーちゃんでも、喋るわけにはいかない! 「よし!秘密を守るぞー!」 ―――あ。 「え?何?ちぃ、何の秘密を守るの?」 私が突き上げた拳を、驚いた顔で見上げるしーちゃん・・・ やばっ 「だ、だから・・・」 「だから?」 「か、飼ってた犬が死んじゃって〜・・・」 「あんた犬飼ってないじゃん」 「そ、そうだった・・・」 「ねぇ、何隠してんの〜?」 「しししししーちゃん!次の授業始まっちゃうよ!」 「・・・ふー。ま、あんたが言いたくないならいいけど」