「座れ」

「はい・・・」

とりあえず入ってすぐのところにある椅子に座った。


生徒会長特別室には、少しカーブした机をつなげてドーナツのような形に並べている。

その周りには上等そうな椅子が7つ。


「(えっと、会長に副会長、書記に会計、あと相田先生もかな?・・・あれ?5人しかいない・・・)」

指折りしながら生徒会のメンバーを数えている私を見て、会長は眉をひそめた。


「・・・算数は終わりだ」

「!」

「今日呼んだ理由・・・わかってるよな?」

「え、あの、だから、昨日・・・の・・・」


はわわわ

パニックパニック〜!


私が言い終わる前に、会長が口を開く

「そう・・・昨日の・・・コイツのことだ!!」

どーん!


「ワン!」