入学したばかりの私にとって、学園内は迷路のようだったが、無事職員室にたどり着いた。
「失礼します―――」
・・・っと、入ったはいいが、相田先生って誰だ?
初めて聞く名前だし・・・
「(担任の先生に聞くのがいいな)」
そう思って、私は1-B担任の林原先生のところへ・・・
「あら、どうかした?神山さん」
「(今日もかわいいぜ先生・・・)」
おっと、これでは変態じゃないか。
「あ、えぇっと、相田・・先生って・・・」
「相田先生ならそこにいらっしゃいますよ」
そう言って林原先生は、丁寧に示した。
そのキレイな手が指す方向を見ると、コピー機の前にジャージ姿の男の先生がこっちに背を向け立っている。

