私が通う私立白陽学園は、
都内でも有数である名門のお嬢様校で、金持ちのセレブが集まっている。


私の家も、両親とも海外で働いていてたまにしか会えないが、まあそのおかげでお金に困ることはない。


私たち一年生は、一週間前に入学式、そして昨日始業式を終えたばかりで、詳しいことはまだよく分からない。


友達から聞いた話によると、

・白陽学園では、他の高校とは比べものにならないくらい、様々な行事がある。

・その様々な行事は年ごとに内容が変わる。

・白陽学園では、先生たちよりも生徒会の方が力をもっており、その様々な行事は、全て生徒会が毎年企画している。


などなど...


「とにかく凄いらしい。」

しかし、1番忘れてはいけない、というより、忘れられない話がある。
それは何かというと・・・

・白陽学園には“王子”がいる。

初めてこのことを聞いたときはよく分からなかったが、そんな謎は入学するのと同時に吹っ飛んでしまった。