「美優が見えるって言うなら私も信じるけど、それはこうゆう人の多い場所では言わない事。ね!」



口を塞がれながら軽く叱られ美優は小さく頷く




ゆっくりと綾が手を離す



小声で綾は続ける

「でも…美優が見える物があたしにも見えればいいのに。」


「うん!」

にっこりと美優は綾に笑顔を向ける




それを少し離れて見ていた男子高生達は美優の一つ一つの仕草を見とれる様に見つめていた




「あ、美優。着いたよ。」



電車がゆっくりと止まりドアが開くと風を連れて入って来た



美優の髪が風になびき残り香を置いていった




「今の子…超かわいくなかったか?!」


「だよなー!マジ可愛かった!」




そんな事になってるとはつゆしらず美優はいつも通り綾と学校へと向かった