そうこうしている間に少女の息が少しずつ弱まる
『死んじゃうよ!ミユ様!!早く!!』
シアンは少女の頭を抱き上げる
ミユはただただ、ガタガタと震えるだけだった
そして少女の息が止まった
その瞬間
シアンの羽根がピクリと動き出す
『ばかっ!シアンやめろっ!!』
ヒューの言葉と同時にシアンの羽根から強烈な金色の光が発せられ半径10メートル以上光に包まれた
あまりの眩しさでヒューはまた目を瞑った
『うあぁぁぁー!!』
シアンの悲痛な声が聞こえた
ミユは目を見開いて、その光景を震えたまま呆然と見つめているだけだった
シアンの二枚羽根がシアンの背中からもぎ取れ、一枚羽根になり少女の背中にしっかりと根付いた
すると少女はまた息を吹きかえした


