天を仰ぎ



『みて~!あのおっきな赤い三角!』

『ホントだ!ミユ様、天界まで届きそうだね!』


『近くまで行ってみよっ!』

『うん!』


二人は走って三角の近くへ行った


その三角は下から見上げると本当に天まで届きそうに見えた


その時だった

『これは東京タワーですよ。』


『へぇ~そうなんだ~!』

『ミユ様!ミユ様!!』

東京タワーを見上げていたミユに慌ててシアンは袖を引っ張る


『なに?もうちょっと見てたいの!!』


『なら、天界から見ればよろしいでしょう。』

『この地上から見るのが一番…。…!!』

ミユは後ろの声の主にようやく気づき振り返る


『ヒュー!!』



『全く…貴方達はなにをしているのですか!?』

両腕を前で組み軽くキレぎみで二人を見下ろす