天を仰ぎ



ミユはヒューの言葉に目の前が真っ暗になった



ヒューが初めて様を付けずに呼んだ自らの名前には深い憎しみが込められていた



一瞬強烈な目眩がして壁に手をつく



そしてミユはその瞬間フラッシュバックの様に全てを思い出した








壁についていた手がガクガクと震える



ミユは呆然となりながら、ふらふらと定まらない足をひきづるかの様に屋上へと向かった






自然と涙がこみ上げて来る