「美優ー!早く!」


その声にハッと綾の方を向く



綾は駅の改札付近でこちらに手を振っている




平野綾

クラスメートで同じ陸上部に所属し、親友だ




家も近くいつも一緒に登下校していた




「今行く!!」


軽く人混みを避け、綾の元へと向かった




「またぼーっとしてる!まあ、いつもの事だけど。」



「ごめんごめん。」