「シアンを助ける方法はないの?」


「あります。……一つだけ…。」


ミユはヒューの言葉の一つ一つを聞き逃さない様に真剣な目付きでヒューを見つめる



「それは…ミユ様の力を放出すれば、理杏に一枚羽根だけでも持たせる事が出来ます。」


「分かった。やってみるわ。」


「ただ、まだミユ様にはお力が完全に戻られていらっしゃらないので厳しいかもしれません。」



「それでも…たとえ0. 1%しか希望はなくとも私がシアンを助けるわ。」


「ありがとうございます。ミユ様。シアンは私にとって弟の様な存在だったのです…。本人は覚えてはおりませんが。」