「理杏は…この冬を越えられるかどうか…と医者に言われたよ。」



母親はまた泣きそうになりながら

「素敵なお花ありがとう。理杏も喜ぶわ!せっかくだから活けて来るわね。」


父親はそんな無理に笑顔を作る母親を見て一緒に着いてゆく

人工呼吸を付けられているの理杏はただ静かに眠っているだけの様だった


「綾?大丈夫?」

今にも泣き出しそうな綾の肩を抱く