「…いつか………」
「…………」
「……いつか、父さんと母さんにも、また、会えるのかなぁ………」
「………さぁね」
ぶっきらぼうに。
天鳥の声。
首だけををよじって、ようやくこっちを、見た。
相変わらず、大きな瞳で私を凝視する。
「…あんたみたいなのが、稀なんだよ」
「……何?」
「…人の結び付きってヤツさ。…今時はね、なかなか輪廻しても会いたいなんて願う奴、少ないんだよ。少ないっていうより希薄なんだ」
「…そんな……」
私は起き上がる。
上半身を捩って、天鳥を見下ろすと、彼はゆったりと目を閉じた。
「…誰もそんな風に……あんたみたいに、強くは願わない。…輪が……ひどく、脆いんだ」
もう、どうしようもない、と。
…痛みに耐えるように。

