2人は卒園して別々の学校に入学した。

地区が違うからね。

私が通ってた学校は人数が少なかった

から、同じ学年の人とはすぐになじめた。

小学校に入って初めて恋もした。

でもその人にはもうすでに

付き合ってる女の子がいたから、

それでも私はその人のことが大好きだった。

*2月*

「ただいまぁ!」

「おかえりー。あ、慶太にバレンタインのチョコ

 渡しといたから!」

何で・・・

「なんで?」

「なんで・・って。」

お母さんは笑いながら言った。

「はるかにはほかにすきなひと

 いるの!けーたにわたさなくていいしっ!」

「な、何怒ってんの?!」