それ以来私と慶太は最低半年に1回は

逢うようになっていた。

時に私の誕生日だったり、時にまた慶太の家に遊びに

行ったり・・・


私はてっきり「あーこの人と結婚するんだー」

って、ずっと思っていた。

         * * * * *

時は流れ、4歳。

私は慶太と一緒に保育園に入学した。

「波留~、慶太くーん!写真撮るよー!!」

お母さんたちが保育園の玄関で

カメラを片手にして待っていた。

私と慶太は玄関の前に並んだ。

「はい、撮るよー」

お母さんがカメラを構えた。

「てーつなごっ!」

私が無邪気な笑顔で手を差し伸べる。

「お、おう・・・」

慶太は少し動揺しながらも私の手を握った。