「波留嘉~!」

お母さんが私を呼んでいる。

立花波留嘉 2歳

「なーにぃ?」

「今からお父さんと3人で遊びに行こっか?」

「どこにぃ?」

「木下慶太くんのお家!」

「けーた?」

「波留と同い年の男の子のお家!これから

 みんなでバーベキューするの!!」

「へーぇ」

「おーい、早くいくぞー」

お父さんが玄関から大声で言う。

「はぁーい!」

私はお母さんと手をつないで階段を降り、

車に乗った。

         * * * * *

数分後、その慶太の家に着いた。