「俺、彼女できましたぁ〜♪」


「はあぁ!?」


よしよし、この反応、予想通りだよ〜♪


俺は彼女『奈々』について、いろんなことを健太郎に言った。もちろん、告白のときに分かったことしか話すことはないんだけど。


「やべぇ〜、俺にも春がくるなんてなぁ〜♪」


正直、健太郎は内心ｲﾗｲﾗだっただろう。
でも、俺はそんなことは気にしない。話せること、全て話してやった。ずいぶん、早い段階のﾉﾛｹ話だ。



〜♪


おっ、この着信っ!!!

「奈々ちゃんからﾒｰﾙだっ!!!」

視界の端のほうで、健太郎が、『けっ!!』とした顔をしたのが見えた。
その顔を見るたびに、彼女ができた喜びをかみしめることができた。


『明日、どこかへお出かけしませんか??』


うぉ〜っ!!!積極的だっ!!!



『もちろん!!!』


やばい、ﾒｰﾙにまで喜びがにじみ出てしまう。


てか、俺は奈々ちゃんのｺﾄ知らなかったのに、奈々ちゃんは俺をどこで知ったんだろ??
明日聞いてみなきゃなあ。