カップルのおきて【修正中】

がちゃっ




「桃ちゃんっ!!」




マンガを読んでいたかずは顔をあげ、
いつもの笑顔で私を見た。
その笑顔が私に向けられるには
もったいなくて、
心が痛んだ。



「………どう??調子は…。」



「うん、まぁかすり傷だし、すぐ治るよっ!!」



そう言って腕を振り回すと、
脇腹にきたのか、うぅ、と言っていた。




今回は笑えないよ…。
バカだね、なんて言えない。
殴ることだってできない。
そんな資格、ないもの。
全部私がいけないんだから。



「桃ちゃん??」



「かず、ごめんね。」




「何言ってんのっ!!桃ちゃん悪くないでしょ??」




「でもっ、追わなかったら、刺されることも
なかったっ!!
私に関わらなかったら…、こんなことには
ならなかったのに……。私…、芸能界引退
しようかな…。」



かずが立ち上がって、泣いてる私を抱きしめた。
力をいれたら、脇腹痛いくせに、
いつもより強くだきしめてくれた。



「関わらなかったら、とか言わないでよ。
そんなの無理だからね??
僕には桃ちゃんしかいないのに。
芸能界だってやめちゃダメ。
桃ちゃんが仕事してるの
大好きなんだ。生き生きしててさ。
だから、芸能界辞めるのも、
僕と関わらないとかいうのも、
全部ダメっ!!」

かずはそういって、笑ってみせた。