カップルのおきて【修正中】

仕事が無事終わり、着替えてかずの家に行く予定だった。





メイクを直し、事務所を出た。







−−しかし、安心はつかの間、事務所を出ると、笑顔のあの子がいた。








「こんばんわ。」






初めのような緊張は全く感じられない。
まるで本当に……友達のような接しかたであった。





「今日はケー番とアド教えてほしいなって!!!まだ聞いてなかったからさぁ。」







そう言って、携帯の赤外線の部分を私に向けてきた。
笑顔を保ったまま。







さすがにこれは無理だ。
それに……、もう限界だ。
なんでこんな子にビクビクして過ごさなくちゃいけないのか、意味がわからない。もう、うんざりだ。




「ねぇ??桃ちゃっ……。」






ぱしっ







重竹が掴んだ私の腕は、重竹の腕を払いのけていた。その弾みで、重竹の頬に腕が当たった。







「あんた…、いい加減にしなさいよ。アドなんて無理に決まってるでしょ??毎日のように…、本当に迷惑だから。」








重竹は呆然としていた。
私はその横をすりぬけ、いつもの道を帰っていった。