カップルのおきて【修正中】

ピピピッピピピッ






目覚ましを止める。
今日はバラエティーの撮影が入っている。
他の仕事もだけど、こんな気分だからって、サボるわけにはいかない。




私は重い身体を起こして、ベッドから出ようとした。




……ん??なに、このもじゃもじゃした……。







「ぎゃあああぁぁっ!!!」






「桃ちゃん、どうかしたっ!!??」







「お前だよっ!!!!!」







「ぐほっ!!!!」









ベッドに入っていたかずに、渾身の右ストレートを浴びせ、なんだか身体の疲れも、暗い気持ちもふっとんだ気がした。


…あ、ふっとんだのは、かずか。





「桃ちゃん、ひどいよ…。僕は桃ちゃんが心配で……。」







「違うでしょっ!!??ただ一緒に寝たかっただけでしょ-がっ!!!」






「えへっ??バレた??」





おちゃめに舌を出すかずに、私はげんなりした。
かずを先にリビングに行かせて、私は着替えを始めた。



まぁ、皆さんが思うように、かずはなかなか部屋を出ようとせず、私が追い出したようなものですが……。







私は鏡に映った下着姿の自分を見る。モデルなだけにプロポーションは抜群…。
だけど、かずにも、他の誰にも触らせたことはない。
かずとは…、まだキスしただけ。その…先なんて、まだまだだろう。



かずは…どう思ってるのかな??隣で寝ても、なんとも思わないのかな…??
色気…足りなかったり…。

………。



何考えてんだ、私は…。



考えるのはやめにして、急いで着替えて、リビングに降りていった。