がちゃんっ






「か、かず……??」











「僕はさ、桃ちゃんの仕事、僕なりに応援してるつもりだったよ。僕が、桃ちゃんのドラマ出演、知らないとでも思ってたの??」









「……。」











「だけど…、桃ちゃん隠してたよね。僕、信用されてないんだなて、やっぱ同じ土俵にいないのはキツイのかな、て思って、別れるって言ったんだ。…でもさっ、僕は頑張ってる桃ちゃんが好きなんだっ!!!頑張ってる桃ちゃんを支えるのが、僕でありたい。桃ちゃんが怒るのも、笑うのも、泣くのも、僕が独り占めしたいっ。桃ちゃんは、僕のなんだっ!!!!」













ぎゅっ











「も、桃ちゃん??そんなにくっつくと…。」










「いいの。欲しい言葉、やっともらえたから。」










「え???」











「私もかずが大好き。ずっとずっと大好きだったの。」











かずはそのあとも、ずっと抱きしめていてくれた。その温もりと、心臓の音が心地よくて、これが幸せの音なんだな、て知った。