カップルのおきて【修正中】

「俺、今日出かけるケド、お前留守番してろよ。」



私は自分が飲んだカップを洗いながら、先生に尋ねた。







「どこ行くの??」







「塾。」







私は台所から身を乗り出して、




「まだ塾に勤めてたのッッ!!??」





「まぁ、給料いいしなぁ。他にやりたいコトなんて、ないしな。」





先生がまた寂しい目をする。ここに来て、何回目だろう。







「私はね、やりたいコト、見つかったよ??」





先生は窓のそばでタバコをくわえて、なに??という目でこっちを見る。








「通訳。ほら、私英語得意でしょ??将来は外国行って、本場で修業して、一人前の通訳になりたいの。」









「なれるよ、お前ぐらい根性あればな。」










先生は灰皿にタバコを押し付けながら言った。










「ど-ゆ-意味よっ!!」







私がくってかかろうとすると、ひらりとかわして、急に私を抱きしめた。