カップルのおきて【修正中】

私がそっと…、先生が起きないように、先生の、目にかかった前髪を触った。







柔らかい髪…。先生、まつげ長かったんだぁ…。鼻も高くって…。









私の指は髪を弄びながら、先生の顔を眺めていた。








長年、恋い焦がれていた、先生。でも、昔のことだから、顔なんてそんなに見たコトがない。だから、今見てる先生が、初めてみた男の人に感じる。












「先生って…、結構カッコよかったんだなぁ…。」






つい、声に出してしまった。口を開いた手で塞いだケド、出てしまった言葉はもう取り戻せない。










そのとき、先生の手が、私の腕を掴んだ。










一瞬の出来事で、私は何がなんだか分からなくて、振り払うことも忘れていた。