この5年後──さらに多くの技を学ぶべく、ダグラスもベリルの元を旅立つ。


『セシエルの忘れ形見』

 その2人に、ベリルはかつてのセシエルの面影を追う。


「これで満足か? セシエル」

 ベリルは、オーストラリアの大地に1人佇む。

「楽しかったよ。お前にしては、なかなかの贈り物だった」

 乾いた風に小さく笑った。


 END

※作中に登場する一部の団体名や社名、武器関係などは創作に基づく物で実際のものとは関係ありません。