天使からの贈りもの

「まさか、あんな口ゲンカだけで私がスネるとでも思っていたのか?」

「それは……」

「私には取るに足らない事だ。お前が言いたい事も解る。多くの意見があり、それに対する作戦や指示もあるのは当然のことだろう」

 同じ志であれば仲間だ。共に戦い、同じ意志を持つ。いがみ合う意味など、どこにある。

「……」

 笑顔で言い放ったベリルに、ロッシュは呆れて溜息を吐き出した後に高らかに笑った。

「ククク、はっはっはっ。確かにそうだ、俺は随分と1人で意固地になっていたらしい。あれは俺が悪かった。あの作戦は正しかった」

 ベリルは小さく笑顔で応え、ライカを呼んだ。

「ロッシュ、しばらく彼の面倒を見てみないか」

「ベリル!?」
「こいつは……セシエルの拾い子か」