アンデルセンは溜息を漏らし、ベリルを捕らえたという感情から、自然と笑みがこぼれていた。

 しかし、カンッコロコロコロ……と足下に何か転がってきた。

「! 手榴弾!?」

 気付いた瞬間、まばゆい閃光が充満し目の前が真っ暗になる。

「こっこれは何だ!?」

 驚く男の手から何者かが銃を奪い、両手を後ろにされて縛られた。

 正常な視力を取り戻した時には、縛られて地面につっぷしている自分がそこにいた。

「これは……どういう事だ」