深夜1時、先発チームが一気に突入する。

「! なんの音だ?」
「まさか襲撃?」

 その音に、アンデルセンたちは銃を構える。

 ざわつく仲間にこえを張り上げた。

「落ち着け! 建物の構造を熟知しているこちらが有利だ。シミュレートしているように、やればいい」

 アンデルセンは、仲間たちをなだめた。

「灯りを消せ」

 建物内の小さな灯りも消される。


 完全な闇──互いに暗視スコープを装着し、静かな戦いが始まった。