彼女が昨日忘れて帰ったパジャマを届けるために彼女のマンションの下で待ってる。




あ....来た...






「梨果。忘れ物。」 



「あ、ありがとう....」



でも、オレの目を見ようとしない。




なんか.....避けられてる.......?




「じゃ、じゃーね!本当ありがとっ!!」 






行くな......





心の中のオレが叫んだ。 


なんか嫌な予感がした。 




気が付いたら彼女の腕を掴んでいた。






「.....え?」 



キョトンとしてオレをやっと見つめた瞳に胸が鳴る。 



「今日、泊まってい?」








「ダ、ダメッ!!!」



拒否されてズキッと胸が痛む。 






「今、部屋が汚くて.....だから.......ごめんね!」



そう言うと、マンションに小走りで入って行ってしまった。