電車から降りて家へと急ぎ足で向かう。
マンションの下まで着いて、自分の部屋を見上げるとやっぱり電気は消えてた。
鍵を開けて、電気を付けずに暗い部屋へ入る。
そんなに広くない部屋のど真ん中にあるソファーから静かな寝息が聞こえて、オレの心は安らぎに満ちる。
ソファーに近づいて寝息をたてている彼女の頬をそっと撫でた。
「......ん..?
あ....お帰りなさい。」
ゆっくり瞳を開き微笑む彼女。
「ただいま。遅くなってごめんな。」
「ううん。ご飯、テーブルの上にあるから食べてね。」
「サンキュー。あ、ベッドで寝てろ。ここじゃ風邪ひく。」