「本当、なの?」

コクン

「だって、嘉壱は?」

「別れたよ。嘉壱君、私が本当に好きなのは飛鳥だって気付いてた。
だから、飛鳥の所に行きなって。」

「そう。」

ぎゅっ

「飛鳥?」

ドキンドキン

飛鳥……?

「僕も、好き。
優空が好きだよ。
僕と付き合ってくれる?」

さっき泣いたばっかりなのに、また涙が出る。

「飛鳥!
私でいいの?さっきまで嘉壱君と付き合ってたんだよ?
それでも、いいの?」

「いいよ。だって、僕が好きなんだから。
それに、優空も僕が好きなんでしょ?
何より、優空じゃなきゃダメなんだ。」

「飛鳥。」