「嘉壱、っ君?」


どうしたの?と付け加えると、やっと返事をくれた。


「あ、ごめん。嫌だった?」


と、私に訊きながら力を少し緩めてくれたが離す気配はない。


まぁ、私としては嬉しいのですが。


「いやじゃない、よ。
でも、びっくりしちゃった。」


すると、優しく微笑んでから