私は何も言えなかった。
頭の中が真っ白になっただけだった。


「……見られちゃったか。」


沈黙を破ったのは安藤君だった。


その言葉で段々と戻ってきた私の頭。


「どう、して?」


どうして、煙草なんて――。


「知りたい?」