学校がだんだん遠くなった頃、俺の大嫌いな声が後ろから聞こえた。


「しゅーんーごー!」


茜だ。


スクールバックにじゃらじゃら付いたピンどめやらリボンやらを揺らしながら走ってくる。


茶色に染めた茜の髪を見ると何故だかいらついてくる。。