「次の駅だね。」




歩が降りる駅は大学生しか降りないような駅だった。




駅には明らかに新一年生がいっぱいだった。




大学までの地図を見る人。




誰かにケータイで連絡している人。




歩は一人だった。




高校時代の友達はみんな、違う大学だった。




急に不安になった歩は、とりあえず地図を見た。