雷鳴の夜

その声がきっかけとなったのか。

虚ろだったヴィクターの瞳に再び光が灯る。

足に力がこもり、自力で立とうとする意志が感じられるようになった。

ダメージは残っている。

だけど前へ。

生きる為に前へ…!

「この先だ…」

かすれる声でヴィクターが言った。

「奴にぶん殴られて、欠如した記憶が少し戻りやがった…この先の部屋に入れ…」

「部屋?」

私は問い返す。

「ああ」

彼は頷いた。

「奴をぶっ壊す方法がある…!」