雷鳴の夜

手術室を出て、脱出口を求め探索を続ける。

「…ヴィクター」

私は後ろを歩くヴィクターに問いかけた。

「私達を襲ってきた怪物…あれはヴィクター10型なんですか?」

「ああ」

彼は頷く。

「俺よりも先に起動した人造人間。実験に失敗して暴走、まともに人間の感情や思考能力が働かない、ただの化け物になっちまったがな」

そして、ヴィクターはその10型よりも高性能な人造人間、13型。

「なら、どうして10型のあの怪物よりもヴィクターの方が弱いんですか?」

「はっきり言うね、あんた…」

眉をピクピクさせながら、ヴィクターは言った。