「この前のって彼氏だったの…？」
「へっ!?ま、まあ……？」
あわわ、また嘘付いちゃった……
「じゃあ、今度はいつ会うの？」
「えっ!?
……テ、テスト終わってからじゃない…？」
もう笑ってごまかすしかない。
「ふ〜ん…。
じゃあ今度こそ写メ撮ってきてね？」
「なんで……？」
なんでそんな事言うのよ〜〜!!
「だって乙葉の彼氏、見せてもらった事ないも〜ん…」
『ないも〜ん』って、だってそんな人居ないも〜ん……
「ああ、うん…、そうだね？わかった……」
顔では笑って頷きながらも、心の中は冷や汗だらけ。
さすがにまた怜二に頼むなんて出来ないし、
かといってナンパで男を引っ掛ける気力は、あたしにはもうないし。
新学期早々、あたし大ピンチじゃない……!?
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