「ったく、朝から人を痴漢扱いすんなよ…」 「すみません……」 ベッドにちょこんと座ってるあたしを、ソファーにどっかり座る怜二が呆れて見てる。 「色々とお世話になりました……」 「ふ〜ん…、意外に礼儀はわきまえてるんだな?」 クスクス笑う声にちょっとムッとしたけど、お世話になったのは本当だし、あたしは低姿勢を崩さなかった。というより、崩せなかった。 だって、もうひとつ頼み事が出来てしまったから…… `