今や社長となったママの片腕として働きながら、あたしの身の回りの世話までしてくれる凌ちゃん。 昔はパパとNo.1ホストを競ってた人とは思えないほどエプロン姿が良く似合ってる。 「シャワー浴びてくるね?」 キッチンで朝食の準備をしてる凌ちゃんの背中に声を掛けると、 「ちゃちゃっと出て来いよ?」 慣れた手つきで豆腐を切ってる手をいったん止めて、優しい顔で振り向いてくれた。 「りょーかい」 あたしとママは、凌ちゃん無しでは生きて行けないほど依存してるんだ。 `